長谷川純くんと三十路
「はせじゅん!がんばって…!」2014年11月の舞台『みんなのうた』終演後のお見送り回で思わず口走った言葉に長谷川くんはにっこり笑って「ありがとう!」と答えてくれた。
間違いなくその笑顔は一点の曇りもないジャニーズで培ってきたアイドルスマイルだった。
まだ本当に限られた人のみデビューしていた当時、2003年に結成されたグループ*1がそのままデビューとなり、4人括りだった漠然としたグループ*2から1人抜けて流れるまま俳優業へと進んだ3人の中の1人。それが長谷川純くん。
少し生意気で、でもやさしくて、仲間や先輩達から愛されていて、いじられる役目になることが多くて、そのくせいじられすぎちゃうと本気で凹んでしまう、繊細な神経の持ち主。
他の2人ほど器用じゃない。グループの中にいて人を明るくしてくれる存在の彼がデビューとは違う道を歩いていかなければいけない状況になったその時、彼の繊細さ故に少し心配したことを覚えている。
つい最近まで勝手に漠然と周りと比較して、勝手に心配になってしまっていたのを払しょくしたのが、冒頭に書いたお見送りの時だ。
彼の「ありがとう!」という言葉の中に強い意志を感じた。
きっと彼は強くなったのだ。10数年かけて地道に。
ジャニーズ事務所に所属しながら俳優でやっていく大変さは計り知れない。
未だに彼の口から“本当は今どうなっていたかったのか”を聞いたことはない。
それでも彼の言う「本気でやりたいことをやっていればいつか…」という言葉*3に想いを馳せながら、そのいつかがこの場所だと彼自身が明言できる日が来るまで応援したい。
長谷川純くん30歳のお誕生日おめでとう。30代の長谷川くんの人生が幸せでありますように。